ディーゼル10

 昨今、3Dプリンターの車両の外側の製品が出ている様で、今までだと製品化される希望の少ないものが、各所で製品として世に出ています。

 けふはそのような車両の中で社長が作った車両があります。それがディーゼル10です。もともとはClass42(Warship)の改造車両ですが、実車よりも短く、上部にあるファンも一つとなっており、そのまま流用するにはずいぶんと改造が必要で、さらにアームまで付く事を考えると気が遠くなる瞬間があります。そういったときに3Dプリンターのキットはかなり有難い存在ですが、端で見ていて積層の生地や部品同士の微妙なズレがあり、作るのにはある程度以上の技量が必要だと思います。

実際、社長に話を聞いてみると

「ボディーがペコペコで、シャーシ周りがなぜかたわんでくるため、一部部品が折れた」や「ニッパーで切ると亀裂がそのまま割れになる」、「穴を開けるにも小さなドリルで開けてだんだん大きくしていくといい」「説明書が無い(という事は模型を作るうえで、考えるな、感じろという趣旨なのでせうか)」などいろいろと作るうえでプラには無い不都合がただ発生しているので、注意が必要なようです。

 今回の作品は下回りに、Class42を調整して使用しており、DCCサウンドデコーダーも搭載しているので、本格的なディーゼル機の模型として完成しています。

前面(アームが長くてジオラマでは走行が難しいです。)
ライトが点灯しています。
側面(しましまの線を入れるのは結構大変な作業の賜物です。「12本じゃないとダメ」と仰っています。)
 鉄の爪とアーム(基本色はメタリックにしており、ドライブラシで赤さびを表現し、さらに煤はウェザーリングマスターで再現しており、使い古された重々しい感じを出しています。映画を見ていないのでわかりませんが、鉄の爪でトーマスたちの顔を襲うのでしょうか。鉄の爪と言えば中学生のころ、プロレス好きの友人がよくこの類のグリップ技を仕掛けてきました。)
 アームを横に出すとずいぶん横に出ますが、バランスを保っています。ただこうなると走らせられる場所が限られるのでジオラマ泣かせな感じの車両になります。
 バッファー周りがリアルに出来ています。また、ボデー部分もすすけた感じで程よく汚れが効いています。

社長曰く「ウェザーリングはきれいな塗装の上にする」というのが、印象的でした。

新型車両のお披露目

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