5. ジェームス(James the Red Engine No5)

ジェームス(James the Red Engine No5)

英国の文献では「ジェームス」の原型はL&YR Aspinall Class 27/Hughes Class 28 2-6-0 with Fowler tender, だそうです。とは言え台枠廻りのデザインがかなり違いますので、物語の原作者「オードリー氏」の作った模型を見る限りは氏のオリジナル度がかなり高いと思います。NゲージはTomix製品があります。

 HOゲージのBachmann USAの製品はテンダーが小さくかなり玩具的で、TV的には良く出来ているのかもしれませんが、鉄道模型としてはいまいちです。OOゲージのHornby製は「きかんしゃトーマス」シリーズの、一番初期からの製品の一つで、流用した原型の模型が見当たらず、どうもボディは特製のようです。物語の原作者「オードリー氏」の制作した模型によく似ています。シャーシの設計は古く、鉄道模型としてはなんとも旧態然な製品ですが、同じように見えてもモーターは改良されていてテンダードライブで力はあり、雰囲気は良く出ています。Bachmann Branchlines製品のLMS 5MT Stanier Mogul はキャブの形が違いますが、全体的にはよく似ていますが、シリンダーが内側タイプではないので、バルブギア類をそっくり取ってしまえばスーパーデティール版が作成出来そうです。白黒写真の機関車は形式がよくわかりませんが、Pre-Group LMS 2-6-0 Mogulで、これがいちばん「ジェームス」に近そうです。

 Oゲージは3線式の米国Lionelの製品があります。HOのBachmann製品とほぼ同じようなデザインで、テンダーが少々チンケです。原型とは言い難いのですが、雰囲気で仕上げるなら、値が張りますが、現在はHornby傘下のBassett-Lowkeから発売されているSR/LSWR N Classを塗り替えると良いです。台枠の先端が段になっていて、キャブの前面窓の形が違いますが、迫力ある「ジェームス」になります。  GゲージではLionel が1993年の最初の「きかんしゃトーマス」シリーズの発売時だけ1年遅れで、「ジェームス」のセットと機関車単品の販売がありましたが、2回目の「トーマス」セットの発売時には「ジェームス」は機関車の単品も再販がなかったので、近年は結構なプレミアムでした。下回りはトーマスに先輪を付けただけの共通の動力で、動輪がスケールより小さく、玩具的で感じはいまいちですが、走行中目が動き、表情の違うお面が付き、耐久性がありました。新作のBachmannのラージスケール製品は同じHO製品をそのままスケールアップしたような外観です。走行中目が動きます。

「ジェームス」の原型機関車と思われる  Pre-Group LMS 2-6-0 Mogul
物語の原作者が子供のために作った「ジェームス」
Bachmann Large Scale, Lionel Ggauge, Lionel Ogauge, Bachmann Hogauge, Hornby OOgauge

Nゲージ  Tomix 93802 セット
原型模型 Grahamfarish 372-934DS SE&CR N Class DCC Sound
HO/OOゲージ
     Hornby R852 R9290
     Bachmann USA 58743
 原型模型 Bachmann Branchlines 31-691 LMS 5MT Mogul
                
Oゲージ  Lionel 6-18743
 キット  Chowbent Casting LYR Hughes 28 0-6-0
Gゲージ  Lionel 8-1014 貨車付きセット8-85121 機関車単品
     Bachmann 91403

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