ゼンマイの模型(1)

 鉄道模型の醍醐味の一つと言えば、模型が自走する事も魅力の側面の一つだと思います。今回はそんなお話です。

鉄道模型の動力源と言えば、現在は電気モーター全盛なので、線路から集電してモーターを回して走るというのが正解です。

しかし、今からおよそ百年ほど前はゼンマイが主流であり、ゼンマイを動力として使用していまた。特に1920年代から30年代にかけてゼンマイの技術の発展は目覚ましいものがあり、20年代では主として、前進・後進・停止の3つの動きでしたが、時代が下るとさらに速度調整の機能が付与されてるようになりました。

また、外側のディーテールもおもちゃっぽいつくりから、がっちり作りこまれた模型になりました。

最近の良くできた非常に精巧な模型とは違い、古い時代の模型はおおらかさを感じられると思います。

1920年代の機関車
前面(連結器が意外とリアルに出来て見えます)
テンダー(プレス技術の都合からか陽刻されています。)
動力部(ひっくり返せば動力が見えるのがいいです。歯車が金属で堅固に出来ているので、油を注せばすぐ調子よくなります)
テンダー裏(こちらも接点部分に油を注せばスムースに車輪が回ります。)
線路に乗せるとこんな感じです。(全体的にかわいらしいデフォルメ雰囲気があります。)
当然ですが、全体的に金属独特の質感がします。

タンク機関車

前面(ねじ巻きを付けるとゼンマイの感じが出ます。)
側面(前輪のみが回転します。Great Westernの文字がかっこいいですね)
後部(右のレバー上下で前進・後退、左のレバーで動力が伝わる仕組みです。Made in Germanyが見えます。)

歯車部分を除いて精密ではありませんが、なかなか全体の丸っこい感じがかわいいらしいです。

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