四大私鉄初期の客車を組んで楽しむ。

 英国鉄道模型を楽しむうえで、時代区分を考えて車両を集め、走らせる事によってその時代の雰囲気を楽しめるようになります。今回は1923年に統合された四大私鉄の初期の客車の編成について模型で再現してみたいと思います。

注(1)

 四大私鉄に統合された頃の鉄道に関する写真を見る限り、統一感はなく客車がバラバラに組み合わされている写真が多く見受けられます。統合されてからおよそ10年くらいかけて、暫時それぞれの私鉄の色やロゴに変更されていったようです。単色の客車に関しては白黒写真である為判別しづらいですが、ツートンの客車や客車の高さや形状の差異、ベンチレーターの違いなどは判別することが出来ます。

それらを鑑みて製品化されているHornbyの客車で組んでみました。

バラバラに見えますが、おそらく当時は以下写真のような組み合わせだったかと思われます。

初めはSouthern Railway(以下をSRとする)の初期と思われる客車の組み合わせです。

SRに、London, Brighton & South Coast Railway (以下をLB&SCRとする)とLondon & South Western Railway(以下をL&SWRとする)の並びで客車を繋げてみました。

SR LB&SCR L&SWR
SRを先頭
L&SWRを先頭

 次はLondon & North Eastern Railway(以下をLNERとする)の初期このようと思われる客車の組み合わせです。

North British Railway(以下をNBRとする) とGreat Northern Railway(以下をGNRとする)とLNERの客車を組んでみました。GNRとLNERの客車は共にTeakの質感なので、白黒写真で判別は難しいと思われます。

NBR NBR GNR LNER
NBRを先頭
LNERを先頭

 1923年以降の統合直後の四大私鉄の客車の編成をなんとなくですが、組んでみました。

模型を使って過去を再現できるのが、模型の楽しみの一つだと思います。

脚注(1)Michael R.Bonavia , A History of the LNER 1. The First Years, 1923-33 ,(Guild Publishing London, 1982), P24

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