常連さんアワー(第七師団の巻きVol.2)

 今回も”米さん”の作品なります。貨物を3Dプリンターにて作られてそうですが、写真が多いので、写真中心に紹介します。

 塗装に関してはイメージに基づいて国内メーカーの塗料を使っているそうです。「本編は全体的に艶消しなのですがイメージで、あえてつや有ににしています」との事。何気ない会話ですが、模型作りの一部本質のようなところがあって、図面通りかもしくは基準のようなものの指示がある場合、塗ってみると「これこれ」であれば問題はないですが、「こういうんじゃないんだけど」という感じに仕上がる事は割とあります。そこで、納得して前に進むか、「いや、これじゃない」と思ってイメージに寄せるかで、作品の見え方や思いが変わります。何を根拠にして模型を塗装するのかという問いは、模型を作る人にとっては大きな問題になります。先日、ジオラマ教室に来ている諸星先生とそのような話になり、納得のいく作品を作るのは大変という会話になったのをふと思い出しました。

有蓋車(結構つやのある車両で本人としては「艶消しにしたかった」そうです。)
赤く車体に灰色の屋根、黒い台車、明治の鉄道の錦絵にこのような貨物がありますが、英国の貨物の塗装はこのようだったのではないかと思ってしまいます。トーマスに意外な共通点があるやも知れません。
屋根も取れて分解できるので持ち運びも便利な時もあるようで、ないようで。
火薬を運ぶ貨物で、石灰や石などを採掘する時に火薬を使うのでこのような貨物は重要な存在でしょう。ただ、もし何かをきっかけに火薬に引火したら、えらい事になってしまうでしょう。かやくだと美味しくなって良いのですが、
格子の貨物 トーマスシリーズだとスレートなどを運ぶときに活躍していたかと思われます。重たいものを運ぶので、少しでも軽くするための配慮でしょうか。フックが良く出来ています。
ウェザーリング強めなので、もしかしたら茶色い足回りなのかもしれません。
無蓋車 色の雰囲気がなんとなくGWRの機関車かと思ってしまいました。
板バネの感じが良いです。こういった背丈の低い貨物の明治期の貨物に似たところがあり、もしかしたらこのような色だったのではないかと思うのもまた一興だと思います。
ブレーキバン 側面ののぞき窓は結構外側に出ているので、これだと前後方の視界もよく見渡せそうです。
ずいぶん建付けの悪い引き戸だなと思ったら、
開くんですね。ここを開けて走ったら結構怖そうです。
全てがそろうとこんなにぎやかな感じになります。

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