46. ゴードンの客車(Express Coaches)

メディカルアート公式ロゴ

 急行型の客車として登場するのは、Corridor Compositeタイプと呼ばれる、廊下付き個室タイプの客車です。車体のツートン塗り分けは戦前はポピュラーな存在でした。機関車トーマスの時代考証からすると、戦後のディーゼル機関車との過渡期という感じで、1950-1960年頃の地方の鉄道のイメージです。当時は英国全土がBR国鉄に統合され、客車は4大鉄道時代の華やかな塗色から、車体一色の比較的地味な色に次第に塗り替えられていく時代です。未だ新式客車は殆ど登場していません。物語の作者が蒸気機関車全盛の1930年代、 スーパートレインと称して4大鉄道会社が豪華さを競った時代に思いをはせて、ツートン仕様を選んだように思います。
 NゲージはTomix製品があります。HO/OOゲージ Hornbype製はGWR(グレートウェスタン鉄道) の古い模型を利用しています。「ジェームス」の客車も同じ金型で色違いが2形式発売されています。キャラクター的に感じは良いのですが、金型が古く、なんと言ってもショボイです。その内、種車用にGWRの出来の良い客車が発売されるのではと期待しています。Bachmann USAの「ゴードン」の客車などは英国型1/76 Bachmann BranchlinesのLMSの客車を流用しています。TVの客車の雰囲気とはちょっと違います。
 Oゲージ、No1ゲージでもキット製品が発売されています。限定で完成品が市場に出回る事もあります。

Nゲージ
      Tomix トーマスセット
HO/OOゲージ
      Hornby R120 (Comp Coach ) R121 ( Brk Coach )
      Bachmann USA 76048 ( Brk Coach ) , 76049 ( Comp Coach )
Oゲージ
 原型模型 Bachmann Brassworks BW1161 GWR ‘B set’ Coach
 キット  Wastdale Coaches GWR Corridor Coach
No1 ゲージ
 原型模型 Curlew Coach 特注品
 キット  Tenmille Products G153/154 GWR Collett Coach

関連記事一覧