23. ソドー島に来た有名な機関車セレブリティー
ソドー島にやって来た有名な機関車こと、別名「セレブリティー」、1900年代初頭のGWR(グレートウエスタン鉄道)の花形機関車 City Class 4-4-0 No3440 “City of Truro”です。1904年に蒸気機関車で最初に時速100マイル(160km)を記録したことで有名です。外観はアウトサイドフレームのいかにも古典機関車ですが、その性能にはびっくりです。現在もレストアされ活躍しています。英国には数多くの保存鉄道があり、ウェールズ州に代表される軽便鉄道ばかりでなく、往年の有名な大型機関車もあちこちで走っています。国立の鉄道博物館には動態保存されている機関車がかなりあり、いつでも走れるように整備されているそうです。イベントであちこちに貸し出される機関車も多く、保存鉄道ばかりでなく、豪華なお食事付きツアーとしてプルマンカーを牽引したりと、本線も走ります。たぶんそんないきさつでソドー島にもやって来たのだと思います。
機関車が有名な割には、何故か完成品の模型はごく最近までどこのメーカーからも発売されていませんでした。Nゲージ製品は姿形もありませんが、OOゲージではイギリスヨークにある 国立鉄道博物館だけの限定販売で、Bachmann Branchlinesが型から起こしたすばらしい出来の模型が2010年にとうとう発売になりました。現在は2仕様発売中です。普通の英国の小売店では手に入りません。日本へは博物館のサイトから購入は出来ませんが、直接コンタクトすれば、対応してもらえます。キット製品は昔からのDapol/Airfixのプラキットに キット製品やパーツの小売りをやっている、Branchlines のシャーシキットを組み合わせるか、Nu-Cast のホワイトメタル製キットを組み立てます。少々難解で上級者向きですが、出来上がりはすばらしい Martinfinneyのエッチングの真鍮キットもあります。ラインはデカールが専門メーカーから色々と発売されていますので、外装は比較的簡単に仕上がると思えば、細いラインを貼るのは結構大変で、粘性のあるエナメル塗料を使う、ライニングペンが未だ発売されていることも頷けます。
Oゲージは キット製品は色々あります。完成品模型は、3線式のAce Trains からよく似た形式の3300Classが 2012年に発売予定です。Finescale Brassからは限定で完成品が発売されています。しかし、いずれもなかなか入手は困難です。有名な機関車ゆえ、より大型のNo1, 3.5インチ、5インチ、などでもキット製品がありますが、これらもなかなか入手は困難です。
HO/OOゲージ
原型模型 Bachmann Branchlines 32-725NRM “City of Truro” GWR 3440
キット Dapol City of Truro プラキット + Branchlines シャーシキット
Nu-Cast GWR City Class 4-4-0
Martin Finney Loco Kits L16 GWR “City” 4-4-0 ブラスキット
Oゲージ
原型模型 Finescale brass GWR 4-4-0 City Class
Ace Trains E/16 GWR 3300 Class 4-4-0
キット David Andrews GWR 4-4-0 ‘City’ class loco & tender ブラスキット
Martin Finney Loco Kits L7/14 GWR “City” 4-4-0 ブラスキット
No1 ゲージ
キット Barrett Engineering GWR City of Truro ライブスチーム