より大きなサイズの模型
より大きなサイズの模型は、米国のLionelから3線式Oゲージ (32mmゲージ)の「トーマス」、「パーシー」「ジェームス」などが完成品模型として販売されています。いずれも限定的な生産で発売時期を逃すと次の再販時まではなかなか入手は困難です。
英国では2線式Oゲージ(1/43.5 32mm ゲージ)が現在でも盛んです。完成品模型の商品は少ないですが、キット製品やパーツ類はOOゲージに負けないくらいの膨大な製品数があり、数多くのキットメーカーから発売されています。いずれも小資本故、カタログリストにある商品が全ていつでも入手出来るわけではありませんが、気長に待てば、忘れた頃にでもきちんと送ってくれます。
従い、「きかんしゃトーマス」キャラクターを製作するに必要な原型のキット製品探しはそれほど困難ではなく、日本のOゲージ製品に比べればかなりの割安感で手に入ります。但し特に廉価な製品は加工度が低く、説明書も組み立て展開図などが省かれ文章ばかりで、丁寧ではありません。内容的にも神経質なマニアの方には修正がかなり必要かもしれません。しかし気軽に作って楽しむという点ではこれらキット製品は少量生産にもかかわらず、良心的な価格で金属キット製作入門にはピッタリと思います。
No1ゲージ、Gゲージでも「きかんしゃトーマス」キャラクターや原型模型の商品がいろいろあります。1990年代に米国のLionelがGゲージ(45mmゲージ)で丈夫な「トーマス」製品を発売していました。限定生産で、「トーマス」の客車付きセットは数年間隔を空けて2度発売されましたが、初回の1994年だけ発売された「ジェームス」は、現在ではプレミアム品です。より廉価な製品としては、2009年から発売されている、米国のBachmannのラージスケール(45mmゲージ)と称される、Gゲージのような大きさでHO/OOゲージの「きかんしゃトーマス」シリーズ製品をそのままスケールアップしたような製品があります。現在発売中の「トーマス」、「パーシー」、「ジェームス」、「トビー」、「エミリー」などに加え貨車や客車もかなりの種類が発売されています。今後もシリーズ化が進みそうで楽しみです。
原型の模型は金属製のキット製品が多種発売されています。より大型の3.5、5インチサイズなどでも素材となる鋳物製品を、いろいろ揃えることが可能です。完全にスクラッチで自作するよりは、キット製品の改造の方が簡単ですし、取り組みやすいと思います。是非挑戦してみてください。商品紹介、およびキット製作見本の写真等は各スケールのページでそれぞれ紹介しています。是非御参照ください。 英国は鉄道発祥の地である故、蒸気機関車の歴史が非常に古く、日本と同じ程度の国土の広さにしては、かなりの数の鉄道と車輌が存在しました。鉄道会社は統合の繰り返しで名前が変わり、(この辺りは民営化でスポンサー名が良く変わる現代でも同様ですが) 機関車の形式名もそれにつれて変わり、英国の鉄道はなんだか良く判らないと言うお声を聞きますが、「きかんしゃトーマス」を足かがりに是非奥が深い、魅力溢れる英国鉄道模型趣味に触れる機会を持てていただけたらと思います。