中津藩からやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!②(有っても作ればいいじゃない)

 今回は前回の作品紹介で映っていたスカーロイの作品です。

 下回りと車輪はNゲージの既製品を使用していて、上回りは顔以外は紙などで自作です。しかもその紙はお菓子の箱だそうです。箱を見ていて「勿体ない」と思い自作の素材として使っているという高度なリサイクル作品です。

色に関してはミスターカラーのレッドを使用しています。

スカーロイと客車(連結器が妙にリアルです。)
側面(小さくても安定してスムーズに動きます。)
後方(連結器の鎖でちゃんと連結できるのが素晴らしいです。)
上部(これだけの精度の物が出来ればサブタイトルの通りだと思いますがいかがでせうか)

 車両制作にあたっては100円ショップを中心に素材を集めているそうです。

「スカーロイ」に関しては、

・動力はマイクロエースのC11の第一動輪部分を切除して、第二、第三動輪はC12を流用

・ネームプレートは「それらしいものを自作」

・白いラインはテープ

・石炭はありものを使っているそうです。

・バッファーは透明ピアスを加工

・屋根は芯材の強度とシワを作らない様にお菓子の箱の紙の特性を利用して上手く曲げています。

・汽笛はNゲージのパーシーの物を流用しています。

動力部

改造と簡単に言ってもスムーズに動かすことは大変だと思います。

上回り

お菓子の箱で出来てると言われても・・・
装着するとこんな感じになります。

スカーロイ

スカーロイ前面(上記の事を聞いては見ても、作るにはかなり根気が必要です。)
スカーロイ側面(ちゃんとバルブギアが動いて走ります。)
スカーロイ後部

客車

・窓のガラス部分はクリアファイル

・バッファー釘

・車輪はNゲージのありものだそうです。

・顔を取り付けるための磁石は100円ショップの物です。

客車の顔(これも手作りだそうです。)
磁石で付くようになっています。
顔にするか妻板にするかは気分で変える事が出来ます。
妻板とシャーシ部分です。
窓ガラスがクリアファイルとは、こういう使い方は斬新ですね。

 手作りの苦労は作った人にしか分かりませんが、多少なりとも作ったことがあれば、そのご苦労が分かると思います。手作りで似ているところまで作りこむのはさぞや大変だったと思います。

きちんと丁寧に作品を仕上げる事は模型を作る人にとって大切な事です。また今後とも素晴らしい作品を作っていってほしいものです。

 

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