塗装剥がれの表現(チッピング塗装)

 他のジャンルからヒントを得ることは、どの分野においても大切な事です。ミリタリーモデルをされている方であれば、一度はやった事のある塗装の一つで、塗装が剥がれて金属の下地が出た表現です。

 塗装剥がれを表現する際は人それぞれやり方は異なりますが、ドライブラシ用の筆を使い、塗料を塗るという感じではなく、モールドに押し付けてるように筆を使った方が出来としては満足いくと思います。アーヴィーさんという方の作例をご覧ください。(アーヴィーと仰るので、外国の方かと思いましたが、ニックネームの様です。)

アーヴィー氏曰く
「まず初めにウォッシングをメインにスミ入れをおこないます。」
「この時金属の質感が出る様にドライブラシに近い塗装で打撃痕が付くように、メタリックを押し付けて表現をします。」
「車輪周りの塗装の剥がれも再現します。」

リベットや車輪周りの塗装の剥がれを表現されています。これが出来る様になると表現の幅が広がります。
バッファーも塗装が剥がれているようにします。
特にバッファーは金属と金属がぶつかり合うところなので、塗装はがしは効果的かもしれません。個人的なアドバイスとしてはバッファーの丸いところの中心に力がかかるのでバッファーの端よりも中心部の方がよろしいかもしれませんが、あくまで一例なので、端が剥がれる事もあります。
塗装は、金属のところが良く剥がれますが、結構木の部分も剥がれますので、色々と試してみると色々な表現に使えます。

アーヴィー氏曰く「泥汚れは皆さんやっているので自分はミリタリーモデルの様な作風にしている」とも事です。特にブレーキレバーやリベットの縁を銀でちょこっと塗って剥がしの表現を行うと、使用感のある感じに仕上がります。

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