Big Four Collection

 LMSの機関車でHenry Fowlerの設計した機関車は根強い人気があります。有名なところでいえば4Fがあり、一見地味な感じを受けますが、全体的にすっきりとしたボイラー周りや日本型に近い比率の長さのテンダーを兼ね備えている。タンク機関車でいえば3F Jintyが上げられ、とても小さいながらその英国蒸機らしいスタイルを踏襲している。端的にいえば日本の人がイメージする英国蒸機の特徴を随所に感じられるからではないかと思います。

 そのFowlerが設計したタンク機関車が今回の主人公となる4Pです。

 4Pは大型のタンク機関車であり、ロンドンからスコットランドの長距離輸送を任された。FowlerはPatriotにてその長距離を克服しようとていたが、考えにはタンク機関車も含まれていた。1927年12月にFowlerが設計し、ダービー工場でその産声を上げ長距離走行可能なタンク機関車が誕生しました。

 模型としては、新金型ではありません。DCCソケットは8ピン、5極モーター、ダイキャストシャーシの重量による力強い走りです。

前面 楕円形のバッファーにベルペア火室など、独特のスタイルをしており、大きな動輪やボイラーは大型の蒸気機関車をタンク機関車にしたというのもうなずける車両です。
側面 横から見るとボイラーと水タンクが妙に長いです。さらに動輪も大きいので、思っている以上の加速性能と高速性能を有していたことを想像させます。
後部 石炭入れも大きく大量の石炭を積んでおり、粘着性を上げる事に一役買っているようです。
石炭入れの高さが以外に高いので重心は意外と高かったかもしれませんね。
通常のタンク機関車を見慣れているとキャブがかなり後方にある事が分かります。
クリムゾンレイクと麦わら色がとても車体を引き締めて見えます。
とても分かりづらいですが、キャブの中の運転台に色注ししていますが、奥まっているので、写真だと手前に焦点が合ってしまっています。

4Pで客車を何両か連結して高速で走るとこの当時の雰囲気を味わえそうです。

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