Oゲージ ( 7mm Scale 1/43.5 )
イギリスのOゲージは縮尺1/43.5 32mm幅のレールを使用します。3線式の模型もレール幅は同じです。
1920年代からドイツのメルクリンなどを下請けにして、英国のバセットロークなどのメーカーが、ライブスチーム、電動模型 ( 3Rail /3線式 )、ゼンマイ駆動の模型 ( C/W Clock Work)を、Oゲージを中心に生産していました。それらの模型は現在でも多くの物が充分に使用に耐え、アンティークオークションも花盛りです。特に1930年代までの物は素材が良く、しっかりとした作りで、ゼンマイ駆動の模型などは、駆動部がノーメンテナンスでもビクともしません。60年代後半からは、英国でもOOゲージのサイズに模型市場は移って行きましたが、現在でも英国の市場規模は模型ショーなどを見るに、OOゲージの次はOゲージの様です。
最近は中国や韓国で作られた金属製の完成品模型 (2 線式)が、大型模型としては比較的手ごろな価格で、英国内で多数出回っています。Finescale brass, Golden Age Models, L.H.Loveless などが主なメーカーです。日本からも OJのファインスケールモデルで評価が高い「セッテ」が参入しました。
しかし、本来は山ほどあるキット製品を製作して楽しむ、完全自作の趣味の世界でした。大戦以前や60年代までは駆動のモーターの大きさに縛られてOゲージが全盛だった時代がありますが、現在2線式集電のキット製品を主にしたこのような市場は他の国ではあまり見かけません。
価格により、作りやすい物もあれば、難解な物もあり、職人技を必要とするような物もありますが、様々予算に合わせて工夫、加工が楽しめます。
また、往年のBassett-LowkeやHornby Ogaugeなどのティンプレート模型の復刻版としてAce TrainsやHornby傘下の新製Bassett-Lowke、Darstaed などから3線式の模型が販売されています。スケールモデルとは違うクラシック感あふれる優雅な模型たちは、見ていても飽きません。近年英国でのNゲージ市場の活気さを持っても、未だOゲージ優位の存在は揺るがないようです。
また、近年DAPOLやHeljanからもよくできた新しい製品が出ており、まだまだ人気があるようです。
Bassett-Lowke
Hornby Ogauge1920~50s
L.H. Loveless &Co
Sette Models (株)セッテ
Bassett-Lowke (Corgi) ( 2/3 Rail )
Ace Trains ( 3Rail )
Darstaed & Vintage Trains( 3Rail )
Martin Finney ( Kit )
Modern Outline Kits ( Kit )
Ace Products ( Kit )
DAPOL
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