常連さんアワー(常連さんの間)

 誰が作ったか知らないが、言われてみれば確かによくお店に来ている常連さんアワーのお時間がやってまいりました。

 初めてのコーナーなのにどこかで聞いたことのあるフレーズで始まりました。このコーナーは常連さんで「”我こそは!”という方(そこまでの意気込みではありませんが)」何か模型で楽しい事をされている方の作品の紹介となります。ただしただ作品を作ればいいのではなくちゃんと自分なりの「テーマ」を決めて作られている方の作品紹介になるので、皆さんの作品作りの一助になれば幸いと思っています。

 今回は以前お持ちいただきましたが、好評だった作品であると同時に、ちょうど前回のジオラマ教室開催時にお持ちいただき、諸星先生含め生徒の皆さんで結構盛り上がったので、改めての紹介になります。

 「Oさん」の作品でテーマは「閘門」になります。閘門と聞いてピンとくるかこないかは、河川とりわけ運河で栄えたもしくは栄えているようなところにお住まいでなければ聞くことはほとんど無いと思います。一言でいううと「水位の高低差を二つの水門を使い閉塞し、どちらか一方から水を出し入れする事で水位を合わせるもの」ですね。日本国内でもよく見られますし、ナローボートの多い英国でも当然よくある物です。閘門で世界最大級のものはパナマ運河になります。

 今回の作品は閘門内部の水位の上げ下げを出来るように水面のスペーサーを使う事により、閘門を楽しむことも出来ます。

それなりに大きなサイズなので、色々なところに演出が出来ているので、そのあたりをよくご覧頂きたいです。

左の水の溜まっているところが件の水の溜まっているところです。右側の線路には飛び入りゲスト機関車が閘門を見ています。
馬車で荷物を運んできたのでせうか。
線路の間に人々の生活が見られます。
1人で佇んでいますが、何か考え事でもしているのでせうか。
馬車には馬が二匹並んでいるので、2馬力で運んでいる事になりますね。
飛び入りゲストが変わっています。
入居するナローボート(人類の英知でこのまま水門で閉塞して片方から水を入れれば高い方の水面に船が上がります。)
未曾有さに置かれた一輪車や芝刈り機などが生活感を演出しています。
植栽をして動物を配置すると急に生き生きとします。
茅葺か藁ぶきかはたまた英国独特の植物か分かりませんが、屋根がリアルに出来ています。
魚がいます。こういう小さな演出が風景を再現する時大切な事です。

気が付いたら前景の写真が撮れていなかったです。

ナローボートのロープもちゃんとサイズに合った紐を探されたようです。
よく見ると建物から光が漏れているのがお分かりいただけるでしょうか。

 

賑やかな英国の庭です。

 遊び心ある作品はいつみても魅力的です。

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