相澤オフィス ゲストの間(石井さん)

 ゲストの間、今回は石井さんの作品です。作品はゴードンのNゲージとなります。ここで「おや?」と思われた方は鋭いです。というのもゴードンはトミックスから製品化されておらず、バックマンからもまだ発売されていません(写真撮影時令和五年十月吉日)。

 ゆえに、ゴードンを作られたそうです。前回もゴードンをつくられた方の作品を紹介しましたが、作る人が違うと雰囲気がちがうからおもしろいところです。

それでは、何にを元に作られたのかひも解いていきます。

タネ車はトミックスのヘンリーがモデルとなっていてボディーは3Dプリンターで作成されたそうです。

トミックスのヘンリーはテンホイラーなので、パシフィックになる様従輪を取り付けたそうです。石井さんも簡単に「従輪を取り付けました」といいますが、一口に従輪を取り付けるといっても対象物は模型なので、簡単にはいかないと思います。ちゃんと追従してカーブをきれいに曲がるので、工作派の方の妙です。

ハンドレールは真鍮線を使っているので、リアルな表現になっています。

ラインやナンバーなどは自作のデカールを使用。

石炭は新たに盛り直しているそうです。

ゴードン

 T社のヘンリーを元にボデーは3Dプリンターで作成し、A1の様にパシフィックになるように従輪を増設

一瞬製品かと見まがうような出来です。特にキャブの複雑でなく黄色い枠の感じはそっくりです。
盛った石炭がリアルですが、ゴードンの特徴たる楕円形のバッファーがかなりポイントが高いです。
窓枠の内側もきちんときれいに塗ってあり製作者の性格が見えます。
ゴードンの小ぶりなテンダーの感じが良く出ていますが端のRのところはどうやってきれいにしているのでせうか。警笛もきれいに金色で塗られています。見ていると警笛をトンカチで叩いているシーンが目に浮かびます。
顔は他からの流用だそうです。ふくよかな顔をしています。ちゃんとブレーキホースがあり、いい感じです。
石炭の盛り方は色々ありますが、自然に見える様にするには刷毛を使ったりしてきれいに均さないと感じが出ないので苦心の跡が見えます。

色々と楽しめるやうにゴードンもいくつか違うものも作られています。

トーマスを救出している仕様でウインチを取り付けています。
スチームドームの外れた仕様です。ドームが外れる話の回数はおそらく一回くらいしか登場しないと思いますが、インパクトのある話だと、どうしてもそれが気になるのは道理です。
ちゃんとドームがつくとこうなります。この取れそうな不安定な感じが楽しさにつながるのでしょうね。
このボデーなら一台で二話分の話を作る事が出来ます。
手前がぶぜんとした顔、奥がニコニコ顔。手前のゴードンはおでこにしわがあるのでちょっと年齢層が高い感じです。
顔を取り換えて少なくとも3パターン楽しめます。顔3、ボデー2パターンなので、6通りの楽しみ方が出来ます。

 作品はその人の考え方やとらえているところが反映されるので、見ているだけで楽しくなると思います。

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