作る人が作ると

 このところ、小さなスペースにジオラマを作りこむことをされている方が何人かいらっしゃいます。小さいという制限は模型にとっては結構難易度が増してしまいます。特にリアルに作るとそれだけで場所を取ってしまいますし、ファンタジーだと明らかにファンタジーなのでリアリティーが無いです。そこで必要となるのはデフォルメです。

 近く、KATOのジオラマ・ショウがあるので、参考になると思います。KATOのミニジオラマのベースをもとに進めていきたいと思います。

  ジオラマ作家は、諸星昭弘さんです。

ミニジオラマはその小さなサイズゆえ、ある程度の妥協やデフォルメが模型に必要となると同時に、一種の物語性が加わると見る人それぞれに受ける印象が異なり、それが結果として生き生きとした作品となります。諸星作品はその見本となりますので、是非ご覧ください。。

 毎月一回、当社の奥の部屋にてジオラマ教室の講師としてお招きしておりますので、ご興味のある方はお越しになるとご自身の作品が必ず成長しますので、よろしかったらお越しください。

水辺や風車、植栽等が小さなスペースにきちんと収まっています。
風車はガチャポンの物だそうで、塗装とウェザリングドライブラシ等を施すと景色になじんで自然に見える様になります。
木やモコモコがかなり線路や車両に近いですが、リアルに見えるのはすごいところです。

 ある程度大きさを制限して、模型全体をリアルに見せるというのは技術だけではなく経験とセンスが必要となります。センスのある方が作るとこのようになります。試してみると簡単そうに見えてもとても難しいです。小さい中で表現するという奥深さがあります。ただし、ある程度作ってみると自分の作品の方向性が分かると思いますので、是非とも手を動かしてみてください。

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