Class P2勢揃い(Earl Marischal編)

 Class P2はNigel Gresleyによって設計された機関車の中では、実験的な車両であった。英国型蒸気機関車では珍しい2-8-2の軸配置の蒸気機関車であり、この軸配置で実用化された機関車は本型の機関車くらいしか無い。しかしのちにEdward Thompsonによって、4-6-2の軸配置に換装されている。

 模型としては、以前登場したP2よりも細かな色注しがしてあり、DCCソケットも新しい21ピンのタイプとなり、テンダー内部にすっきりと収まるようになっています。火室が点灯する事も特筆すべきことかと思われます。

左前面(1930年代中ごろからこのようなスタイルの蒸気機関車が走っていたとはただただ驚くばかりです。日本型のD50の後期型やD51の初期型と同じような時期を考えると、2-8ー2の軸配置でもいかに高速化された蒸気機関車が走っていたのかがうかがい知る事が出来ます。)
側面(煙突周辺をこのようにするのはこの当時の流行だったのでしょうか。)
機関車部(ボイラーが長いので、カーブの時反対側はさぞや見づらかったと思います。)
テンダー部(こちらは車輪がスポークではありません。)
機関車上部
テンダー上部(こちらのテンダーはPrince Of Walesとは異なっています。)
後部(この時代の蒸気機関車だけあって、後方から見るとほとんど一直線に見え、テンダーも含めて流線形のデザインだったことが分かります。)
右後部
右側面(速度を計るものと思しきものが、第4動輪のところについています。)
テンダー部
シリンダー部分が小さく見えます。
テンダー上部(気のせいかも知れませんが、石炭の盛りの量が若干少ない様に思います。)
機関車上部
右側面
正面
キャブ内部(火室が光っていますが、この写真では全然わからないですね。)

 1930年代世界的に流線形が流行り、欧米各国で競う様に流線形の機関車が製造され一時代を作ったと思ひます。我が国でも同じ軸配置で、D51形初期型(ナメクジ)もその時代の流行りを取り入れましたが、色々と議論の余地のある車両として今日でもそこここで話題になっているとかいないとか。

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