Princeと言へば

 ”Prince”という言葉を聞いて、思い浮かぶのは人それぞれ色々あるのが面白いところです。

最近の鉄道模型で言えば日本のKATOが製品化したOO9ゲージだと思います。英国は日本が明治期に輸入していた機関車の主たる国であったため、デザイン的には日本人にとって意外と入りやすくなじみやすいかと思います。

 ただし、日本型の鉄道模型をされている方のお話を伺っていると、「蒸気機関車と言えば”やっぱり黒い”」という認識のため、日本型蒸気機関車全盛期から終焉期をご存じの方だと色の付いたカラフルな車両には少なからず抵抗がある様です。今の50代より下の年代だと”汽車のえほん”や”きかんしゃトーマス”の影響からか、色の付いた蒸気機関車には抵抗は殆どなく、むしろ肯定的に受け止められている感じがします。

 その為、PrinceやPrincessは人気です。前回は赤い色ですが、今回は緑色になった車両の紹介です。

 英国の緑色なのでブランズウィック・グリーンあたりの色だと思われますが、それよりも明るめの色です。機関車の性能自体は前回と同じで、すばらしく低速が効きかつ安定した走りなので、ちょろちょろ走っている姿はKATOの製品のすごさを感じざるを得ません。

色が違うだけで印象がずいぶんと異なります。

1960年代初頭のFfestiniog Railwayの保存鉄道として復活した時を再現したそうです。

 カプラーは前回と同じアーノルトカプラーが標準装備なので、KATO取り扱いになっているPECOの英国の客車を牽引して楽しみたい場合はカプラーを付属のフック式に交換してください。また、客車牽引時はカーブも緩め(R216)にしないと脱線等の不具合が発生してしまうので緩やかなカーブで走行させてください。

機関車のみの走行であれば、R117のカーブでも回るそうです。

前面 小さいですがサドルタンクにテンダーというスタイルなので、かわいらしい見た目と相まって独特な雰囲気です。
側面 ナローなので、銘板が小さくてかわいいです。銘板もネームプレートが赤です。テンダーにロゴがあります。
後部 アーノルトカプラーやブレーキホースが大きく見えます。
もしPECOの客車を牽引する際はカプラーをフック式に変えてください。
正面 ブレークホースが掴まり棒のように見えます・
上部 ボイラー周りが艶あり、キャブの屋根は艶なしと違いが明らかにわかる作りこみが素晴らしいです。

 英国型蒸気機関車の魅力は数多ありますが、同じ機関車でも時代や会社によって色が塗り替えられ、その時代時代にそれぞれの魅力があります。客車も時代によって塗り替えられるので、その組み合わせも数多くあり、組み合わせ方も人それぞれなので、個性が際立つコレクションになると思います。

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