イギリスのNゲージは縮尺1/148 の9mmゲージです。使用されるカプラーは一般的なアーノルドタイプが殆どで、他の国のNゲージ車両とも連結はそのまま可能です。かつてはTrixやLimaの製品で、英国型の車両が発売されていたことがあります。
OOゲージのHornby社がHornby-Minitrixと称してMinitrix製の英国型Nゲージ製品を展開していた時期もありました。
現在の完成品の大きなメーカーはBachmann 傘下のGraham farish とDapolがあります。

Dapolの製品は2004年からの発売で、全て新金型の製品で日本のNゲージ製品と比べても遜色ありません。Grahamfarishは弊社が代理店だった1990年代までは70年代から変わらない化石のような模型を販売していましたが、Bachmann傘下になった後の新しい中国製の金型の製品はDapol製品同様に、かつての英国風の文鎮模型から完全に脱却しています。今では懐かしい英国製時代のまま発売されている製品も、未だありますが、だいぶ少なくなってきました。

ここ数年はDapolの参入もあり、活気がある英国N市場ですが、OOゲージに比べると生産数では遙かに及ばず、一般的に廉価な英国型鉄道模型としては、割高感は否めません。また特にDapol製品は一回の生産数が少なく、買いそびれるとeBayオークションなどでも出物が少なく、なかなか手に入りづらい傾向があります。

Nゲージの貨車や建物のキットなどを以前から発売している、国内では線路のメーカーとして有名なPecoからもGWR Collett 2251 Classの蒸気機関車が発売されていますが、最近は既に完売したお店が多いようです。
他にDapolが販売元になっている、Ixion Models のGWR / BR Manor Class,
限定品のような販売でしたが、古典蒸気機関車中心のUnion Mills Models 、ディーゼル機関車中心のキットと特製品のIan State Modelsなどの製品がありますが、いずれも少量生産です。

2015年を過ぎたあたりから、英国のNゲージに参入するメーカーもいくつか出てきました。Rapido Trains Revolution Train、DJ Model、小売店のHatton‘ｓなどもGraham farishやDapolが製品化しないような車両を手掛けるようになり、近年では英国のNゲージ事情も変化しつつある。

Graham Farish

Dapol

Rapido Trains revolution Train