コレクターアイテム

 試験車両やプロトタイプ、その多くは、ほんの数両だけ、時には1輛だけ製造され、いつのまにか忘れられてしまったようですが、模型の世界ではしっかり生き続けています。

1/76 OO ゲージ

Golden Arrow Models (Limited Edition) 200Ltd
0-6-6-0T Bulleid Leader No.36001

 ディーゼル機関車のように見えますが、これは蒸気機関車です。人間の進歩は日々着々と進むと言う、良い見本です。煙だけだと、調子の良くないディーゼルと見た目は変わりませんが、よく見ると、ちゃんと石炭が乗っかっているでしょ。名前の通り立派な蒸気機関車です。Co-Coと同じ軸配置ですが、0-6-6-0T の呼び方が いかにも蒸気機関車らしいです。
 このメーカーは本来はキット製品が主ですが、特製品が少量出回りました。

1/76 OO Gauge 

Megamodels Ltd Edn LNER P2 2-8-2 “Cock of the North” 

 後に流線型になったり、普通の機関車っぽくなったりしましたが、この半流線形の初期形が一番人気があります。実物の機関車は思うほどの性能が出ず、生産台数が伸びなかったのですが、模型の世界では最も有名な A3型やA4型よりプロポーションが美しいと人気があります。
 真鍮製の完成品模型は韓国製だと思います。キットやキット組立品は英国のネットオークションで見かけますが、完成状態の製品は珍しいです。日本のクマタ製のFluglexブランドのKingやCastle Classはオークションでもよく見かけ、最近は価格も手頃ですが、こちらにはなかなかお目に掛かりません。

Kit Built P2 No2001 ‘COCK O THE NORTH’ Kit built 
K’s No.2002 “Earl Marischal”

1/76 OO Gauge

Kirdon Electric Limited (Hanwell, London W7)
Mainline Diesel Electric Class D16/1 No.10000

 出回った物はキット製品が主ですが、少量特製品がありました。かつてはこれを手に入れるのが楽しみでしたが、最近Dapolから良い模型が発売になりました。Bachmann Branchlinesも同形式を発売するようなので、有り難みが無くなりました。
 LMS のロゴがサイドに入ったNo 10000 とNo 10001が、2台が重連になった写真を見て「これ」だと思った物です。
 Kirdonの完成品は車番は 10000ですが、車体サイドに国鉄マークがあります。本来は10001の後期タイプがこの仕様だったと思うので、何か変ですが、そういう文句は細部までしっかり作り込んで、細かい違いも作り分けるようになった、ここ数年の英国型模型にこそいえる事で、当時は有りがたいの一言でした。Dapolから意欲的な新製品がOOスケールで発売中です。車番違いもしっかりと製品化されていますので、豪華な重連が復元可能です。
Dapol 10000 LMS Black 1947-1951
Dapol 10001 BR plain black 1948-1951

1/76 OO Gauge

Hornby Advanced Passenger Train Pack (1983)

1/76 OO Gauge Hornby R794 Advanced Passenger Train Pack ( 1983 )
R543 Advanced Passenger Train Set
1/43.5 O Gauge ACE Models Window Display Model

 「幻の試験車」。熱心な愛好者が少なくない、人気のHornbyのセットはきれいな物を見つけるのが、年々難しくなってきました。オークションで入手した、きれいなデッドストックを常時在庫できるよう、心がけています。レール・トランス付きのセットの車両と車両だけの製品とは、先頭車の正面窓廻りの塗りが違います。
 当店でも展示している、Oスケールの木製ディスプレイの動力化はちょっと難しいです。

1/76 OO Gauge

GWR King Henry VII No.6014 Streamlined 1935 1/76  (by C.R Phillips )

 1930年代の蒸気黄金時代に登場した、流線型機関車。LNER Mallard号などが有名です。英国の4大鉄道でGWR だけ流線型機関車がなかった。と、お思いでは?? 実はこんな機関車があったのです。採用されなかったのが「良かった!」と思わず拝んでしまうような、さすがに他の鉄道会社とは、根本的に考え方が違うというのが、よくわかる作品です。機関車の美学のようなGWRのデザインが行き着くところはこういうものだったとは。奥が深い英国型です。

1/76 OO Gaug

Heljan Class28 Co-Bo Metropolitan Vickers ( by Hatton’s )

 長らく1960年代の Hornby-Dubloの文鎮模型しか無く、満を持して発売されたHeljan Co-Bo Class28ですが、正直それほど売れません。英国でも同様のようです。90年代はイギリスのディーゼル機関車全集の様な形式集でも省かれていた?感じのCo-Boですが、60年代に導入されて、すぐ模型が発売されたと言うことは、当時はかなり期待の機種だったのではないでしょうか。
 「きかんしゃトーマス」に軸配置を逆さまにした「ボコ」と言う名で登場し、変なところから知られたような感じですが、英国でも実車のファンクラブが出来たりして、保存機も登場し、例の形式全集にもいつの間にか復活しました。
Heljanの模型が発売される前はキットメーカーから様々な製品が発売されていました。側板のエッチングとホワイトメタル製のお面をくっつけるAlexander Models やQ Kitsの製品は、動力部もホワイトメタル製のブロックで工作力を必要としました。Silver Fox Modelsはレジン製のボディにLimaのシャーシを利用するような製品でした。
 Heljanの模型は下回りまで細かくできています。ボディを外すのにクレジットカードを挟んで使うとは、デコーダーの取り付けは難物です。何とかならない物でしょうか。

Heljan Class 28 Co-Bo Diesel D5700 Full BR Green
Class 28 Co-Bo Diesel D5702 BR Green with Small Yellow Panels
Class 28 Co-Bo Diesel D5701 BR Blue
Hornby-Dublo 2233 Co-Bo 2Rail1961-66年 製造
Hornby-Dublo 3233 Co-Bo 3Rail 1961-64年 製造
Silver Fox Models キット 完成品
Alexander Models Metro-Vic Co-Bo キット

LNER W1 4-6-4 ‘ Hush Hush’

O Gauge LHL LNER Gresley Class W1 Hush-Hush 10000
OO Gauge キット完成品 1/76 OO Gauge

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