LNER Mallard
LNER Class A4 4-6-2 “ Mallard “ No.4468
蒸気機関車の最高速度度記録を保持する、イギリスの流線型機関車。 世界で最も有名な蒸気機関車の一つ、LNER A4型 Mallard (マラード号)No.4468 は新旧様々な製品が製造されてきました。各スケールごとに御紹介します。
O Gauge
Bassett-Lowke
往年のBassett –Lowkeの A4型の模型は、数あるバセットロークの製品の中でも抜きん出て高価です。玉数が少ないこともあるようですが、アンティークの中古市場でもなかなか見かけません。但し、人気の“ Mallard “号は何故か当時は生産されていません。ACとDCバージョンがありますが、Flying Scotsmanと違い、電気式模型だけの展開でした。
Ace Trains
かつてロンドトイミュージアムを開設したAllen Levy氏のAce Trainsの意欲作。ボディはダイカスト製で、堅牢な仕上がりです。トイトレインの雰囲気を残しつつ、ある程度のスケール感も感じられる、往年のスタイルが良く表現されています。AC 3線式。
発売に当たり、本家 バセットロークには無かった「マラード」号が一番最初にリリースされました。完売した現在も、英国の中古市場では絶大な人気で、発売当時の2〜3倍近い値が付きますが、英国ポンドがこのおおよそ2年で半分程度に下がったので、日本円で換算すると、発売当時とそれほど変わらないと言う現象になっています。お手持ちを万一処分の際は、円安時 (当分はどうでしょうか )に売りに出すと、ちょっとしたモンになるかもしれません。
大戦後の塗色です。1930年代に世界的に流行した、流線型スタイルは、折しも世界大戦の戦時仕様もあり、殆どの物が解体され、改装されましたが、このA4型の流線型ボディは蒸気機関の効率が良かったようで、整備性を上げるためにスカートの一部が欠き取られた以外は、ほぼオリジナルの外観を残したまま、蒸気機関車時代の最後まで使われました。現在も保存鉄道でその勇姿を見ることが出来ます。
スケールモデル 7mm Scale ( O Gauge ) 1/43.5 32m
7mm Fine Scaleと呼ばれる、精巧な模型の分野が、Oゲージではここ数年人気があります。中国や、韓国で製造されたこれらの模型は、従来の英国型模型とは、一線を引く、妥協のない精密なモデルです。(日本や一部の欧州大陸などでは当たり前のことかもしれませんが。) 集電は2線式です。価格は日本人にとっては円高の影響もありますが、とても廉価なのではないでしょうか。
OO Gauge
基本的には殆ど競作が無い、英国の鉄道模型ですが、OOゲージのA4 型に関しては昔から2つの系統があり、現在のHornby, Bachmann Branchlineの間でも、そのまま引き継がれて両者から販売されています。
Bachmann Branchlinesは1995年から旧Liliputの技術を継承し、中国生産でロコドライブの製品を販売しています。Liliput製品はTrixに遡る、高級模型としてかつては評価されていました故、発売当時は人気がありました。当初はテンダーと機関車の連結間隔がかなり広かったのですが、最近のモデルは幾分狭まっています。
Hornbyは1970年代にテンダードライブ方式でスタートしました。年少者向けのセット品の急曲線レールを通過するため、デティール的には妥協しつつも、改良を重ね、レールから浮いていた真ん中の動輪も、結構時間は掛かりましたが、いつの間にかレールに載りました。1998年に英国製から中国生産に変わる機に、金型を一新しましたが、スケール感を追求する動きは止まらず、2004年からの新金型製品はテンダードライブを廃し、ロコドライブになり、機関車とテンダーの連結間隔まで、スケール通りに拘り、キャブの中は圧力計の目盛りまで表現するという、精巧なモデルに生まれ変わりました。さらに2011年からはDCC基盤がテンダー内に移設され、サウンド化にも対応していて、現在はHornbyが、1歩リードしています。
しかし最近の英国型は新しい製品に勝る物は無いという感じなので、2012年以降もBachmann BranchlinesのカタログリストにはA4型機関車は載り続けますので、さらなる新製品が期待されます。
Liliput
Trix
Hornby-Dublo/ Wrenn
大戦以前のHornby-Dublo,から1960年代末からのWrennへと続く、いわゆるダイカストボディの文鎮モデルは、現在は引き継いでいるメーカーはありません。英国のアンティーク市場では何故か絶大な人気があります。Wrennの製品には実際あったのかなと言うような塗色や仕様の模型があり、これがまた人気です。程度の良い物はOOゲージとは思えない価格です。
Bachmann Branchlines
Hornby Railway / Hornby
Hornby HO/OO ライブスチーム
電熱でお湯を沸かし、蒸気を発生させ、遠隔操作ができる、本格的なライブスチームモデル。HOゲージのレールを走行できる、量産品として世界初のライブスチームとして、Hornby 50周年を記念した画期的な製品 2003〜2009年
Kit 製品
流線型ボディを表現するに、ホワイトメタルは便利なようで、キット製品の殆どは、機関車のボディがホワイトメタルの鋳物製が多いですが、このメーカー Proscale Modelsのキットはボディも真鍮エッチング製です。
3mm Scale (TT 1/100 )
3mm Scale Model Railways
下回りはNゲージのシャーシやNスケールのシャーシキットを利用します。
LG4 LNER A4 4-6-2 ボディキット + Chassis Kit from Worsley Woks
NGauge
Minitrix / Hornby-Minitrix
Grahamfarish
Dapol N
最近Nゲージ製品で活躍著しいDapol からA3. A4 型の新製品が2012年発売されるとの予告がありました。未だ発売時期は未定ですが、楽しみです。当初の発売予定の車名リストには、残念ながら“ Mallard “は見当たりません。有名機種なので、いずれは発売されると思います。
Gauge 1 (45mm gauge) 大型模型
Aster Hobby
その他